逆張りトレーダーという言葉は、今は投資界隈で一般的な言葉として使われています。今回は「逆張りとは」を何回かに分けながら、僕の考え方を交えつつゆっくりと言語化していこうと思います。
また、僕の逆張り手法を大きく成長させてくれた本もブログで紹介させて頂いてます。5分くらいで読める長さなので、気になったらこちらも読んでみてください。
まずは逆張りのイメージをつかもう
上がったから売る、下がったから買うは逆張りではない
・もう十分上がったから、そろそろ下がるだろう
・今の価格は安すぎる。ここから絶対上がるに違いない!
トレードをしていると、たびたびこんな感情に襲われることがると思います。そしてその通りに取引して爆損……そんな経験をした人もいるかもしれません。
ここでのポイントは、値頃感です。「昨日まで」この価格だったから今日は高すぎる、「さっきは」この価格だったのだから今買えばすぐに価格は戻すだろう。こんな考えが頭の中に浮かび、支配してしまうのです。ここでは値頃感から取引するのは逆張りではない、という事を覚えておいてください。
「暴落は買い」は真実か?
投資界隈に身を置いているとよく目にするのが、「暴落は買い」という言葉です。
この言葉は真実なのでしょうか?
まずは、この言葉は「誰が最初に」言ったのかを考えてみましょう。
この言葉が権威ある株の研究者など、しっかりと裏付けがあるデータが(例えそれが『ここ数十年株価は右肩上がりに推移している』という単純なモノでも)あるならば、ある程度は信頼できるでしょう。
しかし、もしこの言葉を最初に言い始めたのが「政府関係者や企業役員など」であったらどうでしょうか。
「暴落は買い」を世論に浸透させる事さえできれば、例え株価が下がっても一般大衆が買い支えてくれます。
もちろん、この言葉がどこから生まれたのかはわかりません。しかし、一つだけ言えることがあります。
「他人の言葉を信じるな」です。高い収益性を生み出す可能性だろうが経済危機だろうがどうでもいい、「それを知った時には遅すぎる」。
相場に恐怖や強欲が蔓延し頂点に達したまさにその時、逆に張る事が重要なのです。
では、どのように判断すればよいのでしょうか?
太陽は地球を回り、地球は平らである
大昔の人々は、太陽が地球の周りを回っていると信じていました。同じく、地球が平らであることも。
現在は我々が知るとおり地球が太陽のまわりを回り、地球は青い球体です。これに異論はないでしょう。
ではあなたは、太陽がどの方角から登りどの方角に沈んでいくか知っていますか?
ほぼ100%誰が答えても、東から登り西に沈む、と言うでしょう。小学生でも知っている基礎知識なのですから。
しかし、現実は違います。太陽は必ず西から登っているのです。
確かに、太陽は夕方には西に沈んでゆきます。これに異論はありません。しかし地表から顔をのぞかせるその瞬間だけ西から出現し、東に瞬間移動しているのです。
こいつバカだな、と思ったそこのあなた。その感覚をしっかりと覚えておいてください。私は真剣ですよ?大真面目に太陽は瞬間移動している、と主張しているのです。————かつての地動説のように。
ここでの違いはただ一つ。「事実かどうか」です。私の主張も地動説も、大衆に対する逆張り的思考です。しかし私の主張は誤りで、地動説は正しかった。一般大衆と違う考えをしているのに、なぜこのような結果になってしまうのでしょうか?
それは「私の主張は事実に逆張りで、地動説は事実に順張りだった」ということです。
逆張りする「方向」を間違えてはいけません。「どの方向に順張りするのか」を明らかにしましょう。
第一回はこの辺で。ではさよなら
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